治療方針について

治療のゴールを確認します

当院では、痛みの度合いを痛みの強いほうから、3⇒2⇒1⇒0 で表しています。

患者様のご都合により、日常生活で痛みが無い状態(1)までの治療でOKな方、痛みが完全になくなるまで(0)をお求めの方様々です。

スポーツをしている方には、0の状態になるまでの来院をお勧めしておりますが、スポーツをしていない方は、1まで治れば十分と考える方もいらっしゃいます。

こちらの考えを押し付けず、患者さまのご都合に合わせて、希望されるレベルの回復までお手伝いさせていただきます。

感覚ではなく、客観的な判断を行い、再発を予防します

当院は、最初の問診に重点を置いています。

身体の痛みに対して施術を行う場合、問診で「どの動きをしたときに、痛みがでるか」など、患者様とのやりとりの中で、痛んでいる場所の当たりをつけ、その仮説を基に施術を行います。

その際、当院では、必要に応じ(特に、スポーツによる怪我の場合)最初の問診で、画像診断装置(エコー)や測定機器を用いて、来院時の状態を確認することにしています。

エコー等を使用し、感覚ではなく客観的に、怪我の状況を把握することで、状態を踏まえた施術を行うことがで出来るようになります。そうすることで、施術効果が高まることが期待できる上に、復帰時期の見当もつきやすくなります。

「もう大丈夫そう」、「痛くないから大丈夫だろう」という、施術者や患者様の感覚によるスポーツ復帰は、痛みや不調の再発を引き起こしがちです。

当院では、画像診断装置(エコー)や測定機器による客観的な指標を以って、スポーツ復帰をご提案し、再発を可能な限り防ぎます。

経済的な負担ができるだけ少ない方法も提案します

怪我や痛みというのは、2つに分けることができます。

1つは「急に痛み始め(または急に痛みが強くなり)、原因や場所や時間等が特定できる痛みのこと」で、それを、急性の怪我と言い、捻挫、骨折、肉離れなど が該当します。

もう1つは、「同じような痛みや不快感が続いているもの」、または「いつから痛いのか何が原因か分からない痛み」のことで、慢性的な痛みと言います。

慢性的な痛みには、肩こり腰痛古傷など過去に痛めた部位の痛み などが在ります。

急性の怪我 捻挫、骨折、肉離れ など
慢性的な痛み 肩こり、腰痛、古傷の痛み など

慢性的な痛みは、姿勢やゆがみが原因と言われますが、その姿勢やゆがみは、筋力の不均衡や身体の硬さが原因であることがほとんどです。

慢性的な痛み <— 姿勢、身体の歪み <— 筋力のバランスが悪い、硬い

よく言われることですが、痛みを取り除いただけでそもそもの原因が取り除かれない限りはいつでも再発してしまいます。

多くの整骨院は治療院は、院に来てもらうことで、それら(痛みや、歪み、筋力の不均衡や身体の硬さ)を万遍なく解消する施術を行っております。その後も引き続き、施術で改善した状態から施術前に戻るよりも前に来院してもらえば、少しずつ体の状態を改善していけるのですが、こちらの意に反し患者様にはなかなか続けて来院していただけません。

よくあるパターン(A)

痛みが出たので、整骨院に行って施術してもらい、痛みが消えた

⇒(1ヶ月後:痛みが出始めた)
施術してもらい、痛みが消えた ・・・

⇒(1ヶ月後:痛みが出始めた)
施術してもらい、痛みが消えた ・・・

⇒(1ヶ月後:痛みが出始めた)
「また痛くなった・・・ここの整骨院、整体院では治らないから、他に行こう」

を繰り返す。

治療家が期待するパターン(B)

痛みが出たので、整骨院に行って施術してもらい、痛みが消えた

⇒(1週間後:痛みが出る前に)
施術してもらい、不調を引き起こすゆがみなどを解消

⇒(1週間後:痛みが出る前に)
施術してもらい、不調を引き起こすゆがみなどを解消

⇒(1週間後:痛みが出る前に)
施術してもらい、不調を引き起こすゆがみなどを解消・・・

—初診から2ヶ月後—
⇒「やった!もう痛くも辛くもない!」

よくあるパターン(A)の場合は、整骨院や整体院からは、「また1週間後に来てくださいね」と言われたけど、「とりあえず痛くなったから行かなくてもいいよね」と通院が面倒になってしまったパターンです。

このままでは、いつまでたっても不快な状態から回復できません。

本当に「この不調から解放されたい!」、と思うのであれば、治療家の期待するパターン(B)で行動してもらいたいのが本音ではありますが、

「とりあえず痛みがなくなったから、行かなくてもいいかな・・・」と通院が面倒になる気持ちも良く分かります。

そして、それ以上に、経済的な負担が小さくないことも、なかなか続けて来院してもらえない大きな理由なのではないか、と考えています。

慢性的な痛み(肩こり、腰痛等)の施術には保険が適用できません。そのため1回の施術で数千円がかかる整骨院・整体院がほとんどです。

いくら「週に1回×6回くらい来てもらえれば、2ヶ月弱でよくなりますよ」と言われても、1回数千円の施術を2ヶ月の間に6回・・・ 仮に1回4,000円だとしたら、4千円×6回・・・2万4千円・・・。

一ヶ月の他の生活費などを考えると、なかなか足が向かいません。

そのため、当院では、ご自宅でも簡単に出来るストレッチやトレーニングをお伝えし、ご自身でのケアをしてもらうことで、来院頻度を下げながら、治療効果を出来るだけ落とさない方法を提案し、痛みの根本的な原因を患者様と一緒に取り除くようにしています。

もちろん、ご自宅ではなかなかできないという方は、来院頻度を上げていただければ、院内で施術、指導を行います。

ご希望に合わせた治療計画をご提案しますので、お気軽にご相談ください。

丁寧に説明します

当院では、痛んだり、不調(挙がらない、動かないなど)の理由と、そのためにどういった施術を行うのか、ご自宅や学校や職場でどう過ごしてほしいかを丁寧にご説明します。

病態の把握をエコーを使って行います。

当院では病態の把握をしっかり行うために、必要に応じてエコー検査を行います。

病態の状態を解剖図を使って説明します。

エコーや触診、問診で部位(筋、腱、骨など)の状態の仮説を立て、どういった施術を行うのかをご説明します。

患者様のご都合・希望を優先します

丁寧で、再発予防を目指した治療方針で院を経営していますが、皆さんにはそれぞれの事情や都合が在ります。

つくば竹園整骨院は、

患者様のご都合(怪我した箇所をどうしたい、いつまでにどういう状態になりたい)に合わせた治療計画を提案します。

仕事や練習も中断したくない

怪我を出来るだけ”早く治す”ためには、

  • 休む・安静にする
  • 沢山治療に来てもらう

ことが一番の近道です。

治療効果を高めるため、特に、怪我の初期は、帰宅後や日常生活を「できるだけ安静に過ごしてください」と伝えたいのが本音です。

しかし、スポーツ現場(学校や、チームやクラブ)では、「安静にしてほしい、と伝えられても全く練習ができないのは不安」といった声をよく耳にします。

当院では「安静にしてください」ではなく、状態に合わせた「できること」をお伝えしています。

そのため、「何もできない」といった不安に駆られることを出来るだけ減らします。

また、必要に応じて、監督、コーチに、患部の状況、治療の進捗を共有できるようにコミュニケーションカード等をお渡ししています。

また、社会人の場合、怪我をしてもどうしても休めない事もあると思います。「今回はどうしても大切なプレゼンが有り、休みたくない、這ってでも仕事に行きたいんだ」と強く希望される場合には、その日を乗り越えられるような、たとえばテーピングを巻いて患部への負担を減らすなどで対応することもできます。

もちろん、それらは「早く治す」という目的には添わない処方の為、言われるままどなたにも行うわけではありませんが、患者さまにも事情があると事を踏まえたうえで、最善の処方を行うことを大切にしています。

治療の頻度と一回当たりの施術の時間

早期治療、早期復帰には、

  • できるだけ”短い期間” に
  • できるだけ”多く” の施術、処置

ができるに越したことはありません。(極端な例だと、2日に1回毎回1時間治療を受けていただく など)

しかし、時と場合により、治療、仕事、プライベート等に対しての優先順位は様々です。

いくら、こちらが、「週に2回来てほしい」と伝えても、今週は「大事なテストが在る」、「大事なお客様との予定がある」、「家族との予定がある」、、、という場合、

患者様にとって、それらの優先順位が 「怪我を治す」ことよりも高い場合は、整骨院に行く時間 よりも、そちらの予定を優先したくなる時もあると思います。

もちろん、不要不急でないご都合の場合や、患部の状態を考えて、何よりも優先してもらった方がいいと判断した場合は、来院を強く勧めることも有りますが、そうでない場合は、患者様の都合を優先することも大事だと思っています。

患者様の

  • 今週はどうしても他の予定を優先したい
  • 時間がかかってもいいから、経済的な負担が少ない方法でゆっくり治療したい
  • 大事な試合が控えている、大事な会議(仕事)が控えていてどうしてもそこまでに、とりあえず動ける状態にしたい
  • 何度も同じ怪我や症状を繰り返しているので、完治するまで継続したい

など、個々のご事情とご希望を伺って、それらを含めた、より患者様の意向にマッチした治療計画をご提案し選択頂けることを心がけております。患者様のほうからも遠慮なく希望をお伝えいただければと思っています。